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この小説は、【謎の小説家未来狂冗談(ミラクルジョウダン)】の作品です。
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====(日本史異聞シリーズ)=====
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
東九州連続怪死事件
事件は時空を超えて
◆八月のスサノウ伝説◆
未来狂 冗談 作
No.001--00/00/00--(サンプル)
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【あらすじ】
今現代によみがえる、スサノオの命(みこと)伝説。
それをふとしたきっかけから歴史と空想の世界で追う小説作家。
謀らずも、現代に呼び寄せてしまったスサノオが、小説家の娘に乗り移る
「我はスサノオなり、岩戸を開けよ。」
スサノオの血を引く娘・・・。
それは母からの血。
「隼人(はやと)の血を引きし者に、悪さをしているのは、我にあらず。」
意外な展開を見せて、物語は時空を飛ぶ。
世が乱れし時、そして隼人びとの危機に、スサノオはよみがえり来る。
歴史のロマンは現代のわれわれに、何を語りかけるのか。
これは、日本人のルーツを探る時空の旅でもある。
【この作品のセールスポイント 】
冗談小書店日本史異聞シリーズ
【作品リスト(短編)】
第一弾・ 「青い頃・秋から冬へ」・・・・・・・・・HP無償公開中
第二弾・ 「楢山が見える」・・・・・・・・・・・・・・HP無償公開中
第三弾・ 「我にしてこの妻あり」・・・・・・・・・・HP無償公開中
【作品リスト(長編)】
第一弾・ 「たったひとりのクーデター」・・・・・冗談小書店発刊中
第二弾・ 「仮面の裏側」・・・・・・・・・・・・・・・・HP無償連載中
第三弾・ 「冗談 日本に提言する」・・・・・・・冗談小書店発刊中
第四弾・ 「八月のスサノオ伝説」・・・・・・・・・冗談小書店発刊中
第五弾・ 「侮り(あなどり)」・・・・・・・・・・・・・冗談小書店発刊中
第六弾・ 「茂夫の神隠し物語」・・・・・・・・・・・冗談小書店発刊中
第七弾・ 「鬼嫁・尼将軍」・・・・・・・・・・・・・・・冗談小書店発刊中
第八弾・ 「倭(わ)の国は遥かなり」・・・・・・・冗談小書店発刊中
第九弾・ 「電脳妖姫伝記・和やかな陵辱」・・某出版社応募中
第十弾・ 「夜鳴く蝉・葉月」・・・・・・・・・・・・・・HP無償公開中
第十一弾・「蒼い危険な賭け・京香」・・・・・・・・HP無償連載中
第十二弾・「夢と現の狭間に有りて」・・・・・・・・冗談小書店発刊中
第十三弾・「皇統と鵺の影人」全四巻・・・・・・・HP無償公開中
の中から未来狂 冗談(ミラクル ジョウダン)が、
「日本史異聞」として歴史大河推理小説に構成しなおして挑みます。
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この日本史異聞シリーズの中で、主人公の小説家「茂夫」は、
日本の歴史の転換期に大きくかかわる、
国民に人気が高い三人の人物たちに、
見事に共通する、二つの定義じみた事がある事に気付いた。
ひとつは、三人の何れもが、新生日本のきっかけは作り上げたが、
その政権基盤の完成を目にしていない事である。
そして今ひとつは、
何れもが少数の供回りの防戦の中、自刃により落命している事である。
源義経・・・衣川館の包囲自刃である。(供回り数十名)
織田信長・・本能寺の包囲自刃である。(供回り数十〜三百名)
西郷隆盛・・城山の包囲自刃である(供回り四百名)
この結果の意味するものは、何で有ろうか?
この作品「日本史異聞」は、六部作シリーズの作品で、
(第一章・八月のスサノウ伝説)、(第二章・倭の国は遥かなり)、
(第三章・鬼姫、尼将軍)、(第四章・茂夫の神隠し物語)、
(第五章・侮り)、(第六章・たった一人のクーデター)、
以上の順番で読むと、一つの大きな日本の歴史の流れに成っています。
(勿論、別々の作品として、違う内容の書き方で、
独立もしていますので、念のため・・・。)
では、お楽しみください。
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【 これからの展開 】
第一話 (事の起こり)
第二話 (甥っ子の死)
第三話 (須佐之男の命)・(スサノオのミコト)
第四話 (高千穂の巫女)
第五話 (比売の大神)・(ヒメのオオミカミ)
第六話 (伊豆の国・木瀬川)
第七話 (熊襲、隼人族)・(クマソ、ハヤトぞく)
第八話 (宗麟の妻・奈多)
第九話 (隼人族最後の英雄)
第十話 (無鹿・その霊域)
第十一話(東に面した海岸の意味)
第十二話(国譲り、国取り)
第十三話(比売の命・卑弥呼)
最終話 (須佐王の子孫達、岩戸を開けよ)
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東九州連続怪死事件
-----------事件は時空を超えて
◆八月のスサノウ伝説◆
第一話(事の起こり)
異変が起きたのは、
昭和天皇が崩御され、平成の御世になって、十年程経った頃の事だ。
世間では、「バブルが崩壊した」と騒がれて、早八年の歳月が過ぎていたが、
景気が一向に回復を見せず、日本はどん底の様相を呈していた。
銀行や大企業が、「危ない」と言われ、実際に倒産する所も出ていたのである。
大学、高校を卒業しても「就職先が無い」と、社会問題になっていた。
政治も混乱し、新進党の解党、民主党の合併誕生など、
慌しいしい動きを見せていた。
失業率が、四・四%に及び、不況は未知の段階に入りつつあったからだ。
三月には、大手銀行に「公的資金」とやらの血税を投入する異常事態だが、
その割には、政治家はよく眠り、相変わらす「料亭通い」もしているらしかった。
社会は騒然として、「ついこの間までの日本の経済繁栄は、
何処に行ったのか」と、誰しもが思う時代だった。
妻の弟が若くして死んだ。
享年四十八歳の働き盛りだった。
死因は十二指腸癌(がん)で、三年間闘病生活を送り、
二度の大手術の甲斐も無く、旅立ったのだ。
此れは事件である。
世間では只の病死でも、少なくとも、我が家にとっては大事件なのだ。
義理の弟が、最初に癌で倒れた時、妻はひどく狼狽した。
「何で選りに選って、あのこ(弟)なの。」
妻より一学年年下で、六人兄弟の中で一番年下だったから、
まさか癌に侵され早世するなど、思っても見なかったのだ。
若い頃茂夫と東京で知り合って、静岡に嫁いだ妻は、
実家との距離が遠い事もあり、めったに田舎には帰らない。
それに姉弟とは言え、普段無口な弟だったから、
帰っても姉弟で話し込んだりはしない。
数言のやり取りで、二人の会話が終わってしまうのだ。
「おお、そうよ、そうよ。」
「ばか、そんな事、知っちょると。」
だから妻は、弟が何を思い、何を考えて居たのか、
長い事良く知らなかった。
好きな女性の存在なども、長い事知らされずに居て、
知ったのはかなり後に成ってからだった。
「もっと早くから知って居れば、早く一緒に成れる様に応援したのに。」と、
姉として無駄にした時間を惜しんでいた。
そんな気持ちも手伝って、ショックが大きかったのだ。
だから、当時流行り始めた癌に効くと言う健康食品を買い送ったりしたのだが、
「時既に遅そし・・」の様だった。
一時手術が成功し、退院もしたのだが、時を置かずにまた再発してしまった。
義理の弟が亡くなった後も、妻は長い事と苦心が行かず、泣いてばかりいた。
遅く成ったが、私は大岡茂夫と言う「物書き」である。
「物書き」と言っても、五十歳を過ぎて一念発起、
本業の傍らようやく何作か仕上げて、有料のネットサイトで流して居るだけで、
世間が認めて居る訳では無い。
後はホームページを立ち上げて、あれ此れと社会の現状を訴えて居るに過ぎない。
それでも、「書きたい」と言う気持ちに押されて、
才も無いのに、書き綴っている。
妻の実家のある場所は、
宮崎県東臼杵郡北浦町内の四ヶ所ある地域(大字)の一つで
市振(いちぶり)と言った。
リアス式海岸の一角に、小さな漁港を構えている。
平地は少なく、たいした産業も育ち難いので、人口は過疎傾向にある。
漁業・水産関係と民宿などが主な仕事で、
細い道と人家、田畑が織り成すように町内を形作っている。
典型的な漁村の雰囲気であるが、各戸、僅かばかりの農地も持っていて、
農地の担当は、大概の処女衆(おんなしゅう)の仕事であった。
男衆(おとこしゅう)は漁が本業なので、自然と役わりが出来て居るようだ。
実家は現在長男が家督を継いで居て、漁師をしている。
漁師と言っても網元(船主)で、市振地区では結構羽振りの良い方だった。
漁獲高があれば、世間の不況とは無縁だ。
それでも、市場のせり値が下がり気味だと言っては居た。
宛名が「〇〇丸」と船名だけで、郵便物も宅送荷物も届く。
そんな田舎である。
義理の弟は、兄の仕事(漁師)を手伝っていて、思いもしなかった病に倒れたのだ。
茂夫は、義理の弟の葬儀に行った時、初めて義弟の現在の住まいを訪れた。
延岡市の静かな郊外だった。
三十数年前に、茂夫が妻をもらう挨拶に北浦町市振を始めて訪れた頃は、
まだ日本の高度成長が、地方に回り始めたばかりで、道路整備も出来ていなかった。
延岡市から市振まで、曲がりくねった未舗装の山道を、バスで一時間程かかった。
陸の孤島の感がして、其処から単身東京に出て来た妻に感心したものだ。
当時は場合によっては、町の漁港から船で延岡市に出る方が早い土地柄だった。
それが今ではトンネルも出来て、
車で十五分の通勤圏内になるほど、道路が整備されていた。
だから義弟は延岡の郊外から、実家の兄が営む漁舟(網舟)に
、
延岡市の郊外から田舎へ逆通勤していたのだ。
義弟についての茂夫の印象は、「とにかく、心やさしい」と言うくらいで、
無口なので、茂夫自身も話仕込んだりはした事が無かった。
その義弟が、妻や子と住んでいた土地の名が、「無鹿(むしか)」と言った。
ムシカと聞いて「うーん。」と思い「無鹿」と字を確かめた。
音からして、日本では使い慣れない。
奇妙な名だったので、静岡に帰宅してからも茂夫の頭の隅に残った。
だが日常の生活に終われる毎日が、「無鹿」を次第に忘れさせて行った。
それから数年の間に、妻の比較的身内に近い親戚が、
バタバタと亡くなって、茂夫は「おやっ。」と思った。
妻はその悲報に接する度に、ひどく悲しんで、その若さを惜しんだ。
「私の身内ばかり、何でこんなに続くの。」
今時、五十歳前は、いかにも若い。
いずれも癌による病死で、
その時は「家系に癌の系統でも有るのか。」と思ったが、
それにしては、正直今までのデーターとは合わない。
たとえば妻の両親は長生きで、父は八十歳、母は百歳近く生きて、
その祖父も八十歳くらいまで長生きして居ると聞いている。
ありがたい事に、妻の兄弟も上の方三人は健在で、
とても生まれ持っての癌の家系とは思えない。
それが妻の、弟、従弟、従弟、甥っ子と、立て続けである。
共通点と言えば、この連鎖の始まりは、
「義弟の亡くなった以後、数年の出来事」と言う事で、
身内の知らぬ間に、
「何かが起こって居るのではないか」と、気になった。
この連続癌病死と言う事実が、心配事として茂夫の心を暗くしていた。
今ひとつの共通点は、「みな戦後生まれ」と言う事実だが、
その線で行くと、茂夫の愛妻も危ない。
いずれにしても、人口もそう多くない、
(北浦町全域で、千五百戸、四千五百人あまり)漁師町にしては、
数字としては多すぎる。
傍から茂夫が見ても、妻の血縁の若手に、
この変事が集中し過ぎている感が、大いにあった。
只、茂夫は結婚後三十年間、
今まで癌病の事例を妻の身内から聞かないで過ごして来ただけに、
何らかの「後発の要因」が有る様な気がして、不安だった。
そんな折、ふと見たテレビ番組の紹介番組で、
「無鹿(むしか)」の由来を聞いた。
テレビ番組の本編は見逃したが、
原作は遠藤周作先生の「王の挽歌」で有った。
それに妻の実家の辺りは、古くからの神話の国である。
神話の多い地方は、長い時の流れの中で歴史を刻んで来た。
それで、茂夫の空想が膨らみ始めたのだ。
何で、妻の身内の若手に災難が集中しているのか、
何の合理的理由も見つからない。
茂夫は彼らの存在を忘れない為にも、
「彼の地の事を、空想の中で追って見よう。」と、
新しい執筆を試みたのだ。
久しぶりに長雨の続く六月をやり過ごして、
そろそろ梅雨も明けそうな、七月の始めの頃の事だった。
この時はまだ、あんな騒ぎになるとは思いも拠らなかったのだ。
ちなみに、失礼ながら「王の挽歌」は読んでいない。
読んでしまうと茂夫の自由な空想が、しぼんでしまいそうなので、
此れを書き上げてから「ゆっくり読ませてもらおう。」、と思っている。
たぶん、秋頃にはその機会も訪れるはずである。
---------------------第二話(甥っ子の死)に続く
--------------------------To be continued ....
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◆裏ネタ
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