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【鬼嫁・尼将軍】

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====(日本史異聞シリーズ)=====
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鎌倉伝説
非道の権力者・頼朝の妻

鬼嫁・尼将軍


未来狂 冗談 作

No.001--00/00/00--(サンプル)

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【あらすじ】

 

源頼朝は、非道の権力者である。

 嫁とともに数々の非道を行って、日本の最高権力者となり、

 道を行って、その地位を不動のものにした。

 しかし、彼らにも言い分はある。

 そう、いつの世にもある「勝者」の言い分である。

 けして「褒められた物ではない」、言い分が・・・・。

鎌倉幕府は形としては平家を倒した源氏の幕府である。

しかし、頼朝は鬼嫁に操られていた。

北条政子である。

実際に権力を握ったのは、

桓武平氏流伊勢平氏・平直方流の北条(平)家である。

名目将軍家補佐役の執権家として、

第十四代執権北条高時の鎌倉幕府滅亡の時まで、

北条家の系図の本流は「北条得宗家」として、

執権政治を独占して行った。

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【この作品のセールスポイント 】

 冗談小書店日本史異聞シリーズ

作品リスト(短編)
第一弾・ 「青い頃・秋から冬へ」・・・・・・・・・HP無償公開中
第二弾・ 「楢山が見える」・・・・・・・・・・・・・・HP無償公開中
第三弾・ 「我にしてこの妻あり」・・・・・・・・・・HP無償公開中
作品リスト(長編)
第一弾・ 「たったひとりのクーデター」・・・・・冗談小書店発刊中
第二弾・ 「仮面の裏側」・・・・・・・・・・・・・・・・HP無償連載中
第三弾・ 「冗談 日本に提言する」・・・・・・・冗談小書店発刊中
第四弾・ 「八月のスサノオ伝説」・・・・・・・・・冗談小書店発刊中
第五弾・ 「侮り(あなどり)」・・・・・・・・・・・・・冗談小書店発刊中
第六弾・ 「茂夫の神隠し物語」・・・・・・・・・・・冗談小書店発刊中
第七弾・ 「鬼嫁・尼将軍」・・・・・・・・・・・・・・・冗談小書店発刊中
第八弾・ 「倭(わ)の国は遥かなり」・・・・・・・冗談小書店発刊中
第九弾・ 「電脳妖姫伝記・和やかな陵辱」・・某出版社応募中
第十弾・ 「夜鳴く蝉・葉月」・・・・・・・・・・・・・・HP無償公開中
第十一弾・「蒼い危険な賭け・京香」・・・・・・・・HP無償連載中
第十二弾・「夢と現の狭間に有りて」・・・・・・・・冗談小書店発刊中
第十三弾・「皇統と鵺の影人」全四巻・・・・・・・HP無償公開中

の中から未来狂 冗談(ミラクル ジョウダン)が、

「日本史異聞」として歴史大河推理小説に構成しなおして挑みます。
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この日本史異聞シリーズの中で、主人公の小説家「茂夫」は、

日本の歴史の転換期に大きくかかわる、

国民に人気が高い三人の人物たちに、

見事に共通する、二つの定義じみた事がある事に気付いた。

ひとつは、三人の何れもが、新生日本のきっかけは作り上げたが、

その政権基盤の完成を目にしていない事である。

そして今ひとつは、

何れもが少数の供回りの防戦の中、自刃により落命している事である。

源義経・・・衣川館の包囲自刃である。(供回り数十名)

織田信長・・本能寺の包囲自刃である。(供回り数十〜三百名)

西郷隆盛・・城山の包囲自刃である(供回り四百名)

この結果の意味するものは、何で有ろうか?

この作品「日本史異聞」は、六部作シリーズの作品で、

(第一章・八月のスサノウ伝説)、(第二章・倭の国は遥かなり)、

(第三章・鬼姫、尼将軍)、(第四章・茂夫の神隠し物語)、

(第五章・侮り)、(第六章・たった一人のクーデター)、

以上の順番で読むと、一つの大きな日本の歴史の流れに成っています。

(勿論、別々の作品として、違う内容の書き方で、

独立もしていますので、念のため・・・。)

        では、お楽しみください。

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【 これからの展開 】

第一話(古い友人の死)

第二話(蝦夷・エミシと読む)

第三話(非道の権力者)

第四話(上皇の院政)

第五話(源頼朝と妻政子)

第六話(木曽義仲)

第七話(異母弟・源義経)

第八話(奥州藤原家・泰衡の最後)

第九話(もう一人の弟・源範頼)

第十話(政子の父・北条時政)

第十一話(尼将軍と承久の乱)

最終話(誰もいなくなった)

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 ◆鬼嫁・尼将軍◆

  第一話(古い友人の死)


十月の或る日、茂夫の古い友人が死んだ。

およそ四十年近い親交があるが、近頃はめったに会えなかった。

互いに、懸命に生きて来たのだ。

亡くなったのは、茂夫の大学生時代の友人で、

実は大学も違い、学年もひとつ上だったのだが、付き合いは深かった。

何せ下宿仲間と言うか、ボロアパートの共同生活者として、

青春の一時期を一緒に過ごした仲だった。

昭和四十年代初頭の頃の事である。


団塊の世代の青春はエレキブームに始まり、ビートルズに熱中し、

全学連の闘争闘争末期に揺れていた。

今で言う時代のキーワードは、いざなぎ景気、フーテン、3C時代で、

世の中は年を追って豊かになりつつあった。

ボロアパートは、管理人夫婦を除くと、五部屋あったのだが、

それぞれに個性的な男子大学生ばかりが入室していて、

気分だけは梁山泊であった。

  バイトや仕送りで誰かに金が入ると、

その晩は安いウイスキーの酒盛りで大いに語り、青春を謳歌したものである。

たまに、誰かの友人が混ざる事も有った。

そう言う時は、大体差し入れに酒持参が、暗黙の了解と成っていた。

外に飲みに行く程の金は、誰も持っては居なかった。

たとえ行っても、屋台のおでんやが関の山で、唯一の贅沢だった。

本当の処、月の後ろ半分は全員が文無しに近く、質屋通いも交代でしていた。

それでも、学生時代には「惨め」などとは思はない。

練馬区練馬の、

西武線練馬駅から徒歩三十分も離れた一室四畳半の安アパートで、

壁も薄く、怒鳴れば部屋に居ながら隣と話せた。

当時の学生など、それでも贅沢な方だった。

当時はまだ映画館もがんばって居て、洋画なら「初代007」、

邦画なら高倉健の「網走番外地」が全盛であった。

連れだって、銭湯にも通った。

東京二十三区内と言っても、まだ道筋のそこかしこに畑が残っていた。

風呂付の部屋など、学生には手が出ない、それが返って、

「ボロアパートに同居」と言うだけで一生の友に成れた時代だった。


その一人「西山」が、六十才に届かないうちに亡くなった。

死因は、「胃癌」だと言う。

連絡は「西山」の細君からもらったが、細君も当時のボロアパートに、

西山を訪ねて良く通って来ていたから、共通の知人ではあった。

二人は、西山の卒業を待って同棲し、結婚し、家庭を築いてきた。

残念だが、子は生せなかった。

保険会社に三十七年余り勤めて、地方の支店を廻っていたが、

八年程前にようやく鎌倉郊外の生まれ故郷の地に落ち着いて居た。

ボロアパートのメンバーから死人を出すには

「まだ早い」と思ったが致し方ない。

それで、いきなり三十七年前に戻ったように、

四人の男が鎌倉に集まったのだ。

その時の話しが充実していたので、その様子を、茂夫は今書き綴っている。


当日は、久しぶりに集まって、メンバー皆が気を高ぶらせて居た。

葬儀が無事に済んでも、誰しもがこのまま分かれる気分では無い。

どう言う訳か、亡くなった西山の他にもう一人、運良くと言おうか、

「竹内」と言う私と学年が同期(学校は違う)のやつが、

同じ鎌倉で進学塾の講師をして居て、

そこの家に一同、一晩厄介になる事になった。

「竹内」は、長い事県立高校の社会の教師をしていた。

今は、教員の職を辞している。

本人の自称によると熱血教師で、文部省指示の「報告書」書きより、

学生とのふれあい教育に熱心で、為に出世に縁が無く、

今は退職して進学塾に職を得ている。

他に埼玉で弁護士をやっている「山田」、

静岡で社員十数人の小さな会社をやっている「堀」が集まった。

後は、沼津から参加した私、大岡茂夫と言う事になる。


メンバーが揃えば早速、酒盛りである。

当主の竹内以外は、略礼服のままだが、仕方がない。

「おい、大岡、おまえ今何をやっている。」

山田に声をかけられた。

「今リストラで、遊んでいる。」

細かく話せば長くなるで、適当に返事をした。

友人を前にして、無職と言うのも肩身が狭いが、近頃では珍しくもない。

三十六年勤めて、中堅電機メーカーの一次下請け企業の部長まで行ったが、

極端に仕事の受注が減り、希望退職した。

その後は、小さな事業をして居るが、人に言うほどの仕事量も無い。

一言で言うと、無職みたいなものだ。

「そりゃ、悪い事を聴いたな、遊んでいて、嫁さんは大丈夫か?」

山田は、弁護士らしく茂夫の家の中まで踏み込んできた。

すかさず「山田、立ち入りすぎだぞ。」と、堀がたしなめた。

「悪い、悪い、何せ民事で嫌な事ばかり扱っているのだ。

余計な心配をして済まん。」

「このご時世だ、いやな話も多いさ。」

竹内が助け舟を出す。

この仲間の良い処は、口を挟んで誰かが気分を悪くする前に、

サッとホローする役回りが、それぞれに出来る処だ。

「いやー、俺も熟年離婚の仲間入りが心配だよ。」と、茂夫もかわした。

皆思い思いに座って、グラスを傾け、気分は学生時代である。

だが今の一同は、互いに重い荷物を背負っているのだ。

それが、手に取るように判る。

長い歳月が、それを各自の顔に刻んでいた。


「西山の嫁さん、可哀想で見て居られなかったな。」と、堀が言った。

見るからに、憔悴していた。

「その事だが、俺、少し相談を受けた。」

山田が、西山の「嫁さん」の相談を「世間話」と前置きして話し出した。

西山の「嫁さん」の話によると、西山の兄嫁と、

揉めて居る事が有ると言う。

それが、あまりにも突拍子も無い事なので、一同があきれて聞いたのだが、

その話がきっかけで永遠十五時間に及ぶ長話に成るとは、

誰も予想しなかった。

実は、このメンバーの誰しもが、

気分は学生時代の徹夜話の時間に、「昔し帰り」をして居たのだ。


要約すると西山は次男坊で、兄が居たのだが、

二年前に癌で亡くなって、

兄嫁が遺産の整理をして話しがややこしく成った。

西山の父親はまだ健在なのだが、少しアルツハイマーの気が出て来ている。

それで、西山の土地や家も父親から口約束で

「もらった事」に成って居たのが、名義はいまだ父親のものであった。

自分達の方の家屋敷は、ちゃっかり名義を治している事から、

名義の事は以前から知っていた「ふし」がある。

それでこの二年間、しつこく

「父親の財産は西山の住む方の家屋敷だけだから、

均等に二等分してくれ。」と、言って来ていた。

言い分としては、

「長男で親を見て居るのに親の全財産に弟夫婦が住んでいる。」

と言うのである。

取れそうなものは、何でも取ってやろうと言う勢いである。

西山にすれば、兄弟で親の財産分けは「終わっているもの」

と思っていたので、相当のショックらしく、それで体調を壊した。

「そんな事、世間では通らないだろう。」

竹内が叫んだ。

茂夫は、「説明が付く話じゃないのか、身内の間で・・・。」と、言った。

「それが、そうでも無いのだ。」

山田が、難しそうな顔をして言った。

西山夫婦が「うかつな話」であったが、

兄嫁の方は、父親名義の家屋敷の固定資産税なども払い続けて、

しっかり既成事実を作って居た。

「すると、始めから狙っていたと言う事かね。」と、竹内が言った。

西山の家内によると、この葬儀の通夜の晩から、

強い姿勢で、財産分与話を蒸し返して来たそうだ。

「可愛そうに、西山の嫁さんの方が、この話、分が悪い。」と、

山田は言った。

「父親はその事を何と言って居るのだ。」と、茂夫は聞いた。


山田の話しによると、現在世話に成っている兄嫁が言い出した事なので、

「わしは良く覚えておらん。」と、

本音はともかく、争いから逃げて居るようだ。

父親は小さく成って、日々を暮らして居ると言う。

「世間ではたまにこの種のトラブルは聞くが、ひどい嫁だな。」

堀が、溜め息をつくように言った。

正に、合法的犯罪である。

茂夫が、「まったく鬼嫁じゃないか。」と言うと、

山田が「この手のトラブルは民事ではいつもの事さ。」と、言った。

堀が「鬼嫁、鬼嫁、・・・うーん」と、やるせなさそうにつぶやいた。

そこへ竹内が割り込んで、

「おい、取って置きの鬼嫁の話してやろうか。」と言った。

話し出したのが、竹内いわく「史上類を見ない鬼嫁」だと言う、

北条政子の話である。

いささか、中年四人組みの「ぼやき」も入るが、お許し願いたい。



--------------------第二話(蝦夷・エミシと読む)に続く


-------------------------To be continued ....



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第一作◆ **** 完成・完全公開中

夜鳴く蝉・葉月

(よるなくせみ・はづき)  完 全 版

第二作◆ **** 連載中・第一話〜連載公開中

蒼い危険な賭け・京香

(あおいきけんなかけ・きょうか)  完 全 版

第三作◆ **** 連載中・第一話〜連載公開新春開始

仮面の裏側・ナナ

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