【作者】謎の小説家・未来狂冗談(ミラクルジョウダン)HP紹介
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◆◇◆◇◆【アンカリング効果と一貫性行動理論】◆◇◆◇◆◇ |
人間は、「正しい」と思い込む時から自ら悲劇を手繰り寄せる事が多い。海洋も平で、ズット航海して行くとその先には、海水が落ち込む「海の果てが有る」と真剣に考えられていた。 益してや、天が動いているのであり、「大地が動いている」などと言うのは、悪魔の囁きに等しかった。 地球が文字通りの球で、しかも自転しているなど、神をも恐れぬ悪魔の説だった。 そしてその「思い込み」は、人間が書物を書くほどに進化した後も何千年にも及んだ。 その「思い込み」は、宗教上の定義に守られて頑(かたく)なに「正しい」と主張された。 それでも地球は青く美しい球体であり、自転しながら太陽の周りを周回していた。 定説とは、単なる「思い込み」かも知れないのである。 人間は自分で勝手に作った自分のイメージに固執するが、実はそれが幻想に過ぎない事を知っている。 知ってはいるが、自分のイメージから逃れられないのも自分の性(さが)である。 所が、それを外から客観的に観る他人には、至極滑稽に見えるのだから困ったものである。 果たして自分で勝手に作った自分のイメージは、「個性なのか虚像なのか」それが問題である。 言える事は、少なくとも自分のイメージに固執するよりも、それが幻想に過ぎない事を知っている自分を客観的に認める事である。 つまり、自分で勝手に作った自分のイメージは、「自分で勝手に変えられる」と言う簡単な発想を持つ事である。 利巧な人間ほど好奇心が強く、何か思い付けば「試そう」と努力する。 そうした人間が進歩するのだが、そこを否定して自ら進歩の芽を摘んでしまう人間が大半である。 錨(いかり)は流されない為に降ろす物だが、反面自らの動きを封じる物である。 大概の人間には思考範囲に於いて錨(いかり)を降ろして既成概念化する「アンカリング効果(行動形態学上の基点)」と言う習性が存在し、中々既成概念(錨/いかりの範囲)から抜け出せないので進歩が無いのである。 また、人間には「意識と行動を一致させよう」と言う要求(一貫性行動理論)がある。 つまり、アンカリング効果(思い込み)と一貫性行動理論(思い込みを基に行動する)と言う習性が個体の思考の大半を占めているのである。 「私には出来ない」の大半は「出来ない」のではなく、思い込みで「やりたくない」と言う事に成る。 何かを出来る出来ないは、意識と一致していないから「出来ない」と言う事で、裏を返して意識を変えてしまえば今まで「出来ない」と思っている事が出来る様に成る。 アンカリング効果(行動形態学上の基点)と一貫性行動理論(思い込みを基に行動する)を別の側面で見ると、「思い込みに拠る頑固者」と言う事に成る。 時には手の着けられない困った存在ではあるが、小さな頑固者は正直でお人好しである。 つまり相手からすると一見付き合い辛そうだが、一度理解してしまえば何を考えているか直ぐに見当が付く「安全パイ」と言う訳で、実は扱い易く付き合い易いのである。 それ故安心出来る愛すべき人物が小さな頑固者である。 反面、常に新しい発想をする人間は「何を思い付き、何を言い出すか判らない」ので、周囲にとっては不気味な存在である。 当然ながら、周囲は「非常識」の落印を押す。 永い事工場の外に佇(たたず)み、輸入自動織機の音だけを聞いて「国産の自動織機を音だけで作った」と言われるトヨタグループ(自動車・自動織機の創始者・豊田佐吉も、最初周囲は「あの若者、働きもせずあんな所で一日ボーッとして気味が悪い」と見ていた。 ホンダ自動車の本田総一郎は、若い時代、試作の為に昼夜を問わず働き、小さな町工場で真夜中まで構わずガンガンと音を立てる「非常識で近所迷惑な存在だった」と言われている。 まぁ、平凡に生きるか非凡に生きるかは本人の自由だが、周囲の冷たい圧力に負けない「非常識」を持たないと何か大きな事は成し遂げられないかも知れない。 教育熱心なお父さんお母さん、子供には「向き不向きの個性」と言う問題があるが、お解りか? 個性を伸ばし個性を生かす教育方針、親として把握する事が義務ではないだろうか。? もし、親のエゴで子供の将来を決めたのなら、それは成功しない筈である。 本来今更言う事でもないのだが、「皆同じ」と「皆平等」は明らかに違い、「皆同じ」を考えて教育すれば人類の可能性は育たない。 平等も機会(チャンス)の平等であって、昔の共産主義のような生産財の平等分配は人間には馴染まない。 ところが、現在の教育システムは教育管理をする方の都合で、「皆同じ」にするように出来上がってはいまいか? つまり、はみ出し(個性)の芽を摘む事で、教育の管理がし易くなる。 はみ出し(個性)の芽を摘む管理する側の言い分は「普通は、普通は。」である。 この「普通」が素晴らしきものであるかのごとき教え方は、あたかも権力者が隷属者を量産する為の教育方針である。 人間、既成概念に潰されたら、一生平凡な人生を送る事に成る。 本来、「普通」や「常識」と言う事実は存在せず、存在するのは解釈だけで人間の「得意・不得意」には個人差があるので、他人がとやかくは言える事ではない。 真実は「普通」や「常識」の中には無い。 それを錯覚するから問題なので、斜(はす)に構えて物を見る物書き風に言うと、フレーム(枠)に嵌(はま)って生きるのも一つの人生だが、それでもどんな人間にもそれぞれの波乱万丈がある。 どうせ平坦な道などないのだから思い切って生き、結果がどう有れ悔いは残さない事である。 信仰とは信心とも言い、何かを信じる心から始まっている。 「アンカリング効果と一貫性行動理論」の習性を最も上手く取り入れているのが実は信仰・宗教の類で、一度信じてしまった個体の思考は正しくアンカリング効果と一貫性行動理論に拠る生活から抜け出せない事になる。 「アンカリング効果(行動形態学上の基点)」は、人間の潜在意識にまで影響を与える「思い込み」だから、実は「手品の奇跡(錯覚だが・・)」や「占術(うらない)」、夢や催眠術、宗教上の集団催眠などもアンカリング効果(行動形態学上の基点)の原理効用が基本になる。 例えば、信仰の場で信者の無意識行動が見られるが、それは奇跡ではなくアンカリング効果(行動形態学上の基点)の「思い込み」が催眠術的な効果で「神掛かり的」な無意識行動をさせるのである。 宗教や信仰、政治思想などは、永い事民衆のコントロール(制御)に利用されて来た。 その信じ込まされたアンカリング効果(思い込み)と一貫性行動理論(思い込みを基に行動する)から、異端者は弾圧され、自爆や特攻の殉教や殉国の悲劇にまで及んでいる。 それは、どう生きようと個人の勝手で、アンカリング効果(行動形態学上の基点)や一貫性行動理論(意識と行動を一致させよう)の範囲で判断した価値観の幸せも、自己満足では在るが本人は充分幸せを感じるかも知れない。 信心深く、社会の既成概念に従って平凡無難な人生を送り、「一生真面目に生きた」と思うのも本人がそれで良ければ自己満足の幸せではある。 信仰・宗教の類は、固体の【右脳域】に働きかけ癒しを図るものであるから、それに救いを求める固体には必要かも知れないので、一概に批難や批判は出来ない。 しかしこの「アンカリング効果(行動形態学上の基点)」は、安全ではあるが別の側面から見れば「平凡で詰まらない人生」と言う淋しいものに成る。 考えてみるべきは、人生の質を向上させるには「果たしてアンカリング効果(行動形態学上の基点)と一貫性行動理論(思い込みを基に行動する)は必要なのだろうか?」と言う事である。 過去の歴史を見ても、化学や物理学、生命(生体)科学などは次々と定説がひるがえされて来た。 それは、既成概念に囚われずに一貫して意識改革をし続けた研究者に拠って新たな発見や発明がもたらされたのであって、アンカリング効果と一貫性行動理論に囚われていてはこうした偉業はなされなかった筈である。 本来、価値観何てものは別に唯一絶対な訳ではない。 このアンカリング効果(行動形態学上の基点)は、錨(いかり)を上げて自由な思考にしまえば価値判断の範囲も変わるもので、全く違う発想が持てるのである。 一貫性行動理論(意識と行動を一致させよう)においても頑固に既存意識を守ろうとせず、一貫して意識改革をし続ける事自体に行動の基点を置けば良い訳だ。 こう考えると、本来は異質な発想を持つ者との交流こそが、発見や発明の貴重なヒントをもたらす相手なのだが、それを己のアンカリング効果(行動形態学上の基点)と一貫性行動理論(意識と行動を一致させよう)に縛られて排除してしまうのが愚かな人間の狭い考え方である。 例えばであるが、学校で教わった学問は基本の定説で、実は教わった者にとってはスタート台である。 その定説を単に知識としてひけらかすか、新たな発見や発明の土台にするかが固体の資質問題であるが、「それではあなた独自の考察は?」と問うと、他人の説を引用するだけで、何も出て来ないでは「何もやっていない」と同じ事なのである。 そしてそう言う者の特徴は、「異質な者に憎悪を抱き、その同類しか近付けない」と言うアンカリング効果(行動形態学上の基点)と一貫性行動理論(意識と行動を一致させよう)に縛られた典型的特長の持ち主である。 同類だけで認め合っていては、進歩など期待出来ない。 そこで異質な者の意見を聞き、一貫して意識改革をし続ける事自体に行動の基点を置く事が求められるのである。 所が、何時の時代の人間も「普通はこうだ。普通はそうじゃない。」とアンカリング効果(行動形態学上の基点)と一貫性行動理論(意識と行動を一致させよう)に縛られて新たな発想をしようとしない。 本来新たな発想をすべき研究者の大半も、実は定説に拘ってそこから抜け出せない のが現実である。 実は「教えを守れ」と説く信仰においても、教主や開祖は盲信する事無く学識を積んだ上で、新しい発想をこめて新たな宗教思想を成立させ新宗派を起こしている。 確かに「有能な人物に導かれる」と言う発想も否定は出来ないが、言い方を変えると、「アンカリング効果と一貫性行動理論を実践する」と言う事は、決まりに頼り「何も考えずに済む横着な生き方を選択した」と言う事に成る。 その辺りの微妙な発想に柔軟性が欠けると、「信仰や信念」を理由に小さな自己満足に埋没する事になる。 「人間の思い込み」と言うものは厄介なもので、例えば最近騒がれている「夫婦別姓問題」でも「嫁に来たらその家の姓を名乗る事が当たり前だ」と主張する人が多いのだが、その「当たり前」が日本史上に於いて明治維新以後現在までの僅かな期間しか夫婦同姓の実積が無いのを知らないからである。 また、お隣の中国・台湾・韓国などは昔から現在までも夫婦別姓であり、広義の意味でアジアでは夫婦別姓が当たり前である。 つまり「当たり前の定義」が、当人のアンカリング効果と一貫性行動理論を根拠にしているもので説得力は無い。 「人間」と言う動物の種は、動物学上「特別な存在」である。 しかしながらその特別な存在は「良い意味で」として特別な存在とは限らない。 人間の業(カルマ)とでも言うべきだが、なまじ理性や計算を担当する【左脳域的知能】を発達させてしまった為に、【右脳域的本能】に拠る種の保存本能(生殖本能)や同種に対する共存意識が希薄に成ってしまった。 人間と言わず生き物全てであるが、本来生きる為に状況に応じて対応を柔軟に調整する【右脳域】の本能的な能力を持っている。◆ 【美しくなれる興奮の解説・(右脳・左脳とベータ・エンドロフィン)】 厄介な事に、その対応を調整する本能的な能力を、なまじ理性や計算を担当する【左脳域的知能】を発達させてしまった為に「アンカリング効果と一貫性行動理論」で捻じ曲げてしまうのが、人間と言う動物である。 同時に、【左脳域的理由】で同種に殺意を抱き実行してしまう数少ない「愚かな種」が人類である。 こんな事は他の動物種では滅多に無い事だが、【左脳域的知能】の発達に拠って共存意識が希薄に成り、同種で殺し合う永い歴史が人間の歴史である。 本能的な感性を司る【右脳域】と理性や計算を担当する【左脳域】では役割機能が違う。 【右脳域】の欲は性欲(種の保存本能)と食欲(自らの生存本能)で、【左脳域】の欲は物欲や金銭欲、つまりは計算が介在した欲である。 近頃では、その同種で殺し合う「特別な存在」が着き詰まる所までこうじて、親兄弟子供にさえ危害を及ぼす事例が増えている。 そして理性や計算を担当する【左脳域的知能】を価値観に「産まない権利」さえも言い出す「特別な存在」の種なのである。 今までこのアンカリング効果と一貫性行動理論に「縛られて生きて来た」と自覚する方は、何か事に当たる時には一度立ち止まって、既成概念を採(と)るか新たな発想にチャレンジするかを意識してみたらどうだろうか? おやおや、「今更別の生き方など出来ない。」と仰(おっしゃ)るあなた、矢張り相当な頑固者ですね。 関連心理効果を御紹介します。 【◆】【ロックイン効果の心理理論】 【◆】【集団同調性(多数派同調)バイアス】 |
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作者本名・鈴木峰晴
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